"La Lumiere et l'Ombre"

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zoom RSS 再会、Tak Fujimotoさん

<<   作成日時 : 2011/12/07 16:00   >>

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前回の更新後、11月まで有り難い事に忙しく目紛しい日々を送らせてもらった。

日本から帰りまず最初にやった作品が、"Gods Behaving Badly"、キャストはアリシア・シルバーストーン、クリストファー・ウォーケン、シャロン・ストーン、ジョン・タトゥーロ。ストーリーは、ギリシャ神話の神々が地上で生活し、カップルにチャチャ入れると言うコメディ作品で、ウォーケンがゼウス、ストーンがアフロディーテを演じる。

一番嬉しかったのは、シネマトグラファーがTak Fujimotoと今春のCBSのTVパイロット"A Gifted Man"に続き一緒に仕事出来た事。もうこのブログでも、Takさんについては何度も触れているので言うまでもないが、僕のアメリカ行きの切っ掛けになった人で、どんな俳優や監督よりも、僕にとって最大の"アイドル"、一番尊敬する人だ。ライティングのクルーも前回と一緒で、『羊たちの沈黙』チーム。無論、僕は最年少。でも、僕が将来シネマトグラファー志望で、Takさんが僕にとってどんな存在なのか皆知っているので、撮影中は常にTakさんの側に付けてくれた。

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<<Takさん>>
10年程前の記事を見つけたのでどうぞ。http://d.hatena.ne.jp/takanofumio/20080725/p1


前回、A Gifted Manで僕はrigging crewだったので、実際に撮影する時は一緒ではなかったが、今回はshooting crewということで、毎日一緒で常に横で色んな話しをする事が出来た。とにかく、毎日が僕にとって最高の"secondary school"(授業)となった。恐らく、この興奮は分かってもらえないだろうが、敢えて例えを言うなら、少女が夢見る大好きなジャニーズのアイドルに会うようなもんだ・・・。色んな俳優さん達と会ってきたが、その人達と話していても冗談も言えるし緊張もしない。でも、ことTakさんに関しては、緊張してしまう・・・。まったく、怒鳴ったりもしないし物静かな優しい人だけど、なぜか緊張してしまう。

僕は、Takさんをシネマトグラファーとして勿論尊敬している。でも、それ以外でもう一つ理由がある。日系二世で、アメリカでの日系人にとって一番辛い時代を生き抜いて、僕らの世界では誰もが知るシネマトグラファーになったこと。当然、Takさんと話すとき日系人の歴史の話しについては一切触れない。僕も触れたくない。僕が今、自分の目標に向かってこの国で生活出来るのは、Takさんを含め日系移民の方々の想像を絶する大きな努力があったからだ。個人的にも、ユタ州の日系の叔父さん始め、親戚達から、色々な話しを聞いているし、色んな映画や書物も読んで、自分なりに勉強しているつもりだ。

そんな事もあって、Takさんと一緒の時は、技術的な事以上に、内面的な作品へのアプローチの仕方を横で静かに勉強させてもらったし、Takさんの作品を観る時は技術的な事以上に、特にそういう観点を頭の中に入れた上で観る。



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<<"Gods Behaving Badly"郊外の高級マンション。ゼウス、アフロディーテの住む家のセットとして使われた>>



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<<rigging crewが作業中>>



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<<マンションの地下にdimmer console(コンピューター制御調光機)を設置。マンション内にセットしたライトのほとんどはdimmerにプログラムされた。一日だけdimmerをオペレートしたが、退屈で・・・。cちなみに、数々の動物の"生首"、これはこのマンションのオーナーのコレクションで撮影期間中邪魔なので地下に動かされた。>>



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<<郊外の草原での撮影。前夜の雨で、大量の蚊に皆やられ虫除けスプレーをかけまくった>>



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<<所変わって、マンハッタンのウェストヴィレッジを交通閉鎖して、クレーンショット>>



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<<グリニッチビレッジにて>>



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<<フォーダム大学スポーツジムのプールでヴィジュアルエフェクトショットの撮影>>



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<<世界恐慌の始まった1929年に建てられ今は閉鎖されているブルックリンのダウンタウンにある銀行内での撮影>>



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<<同じく銀行内>>



『ゴッドファーザー』シリーズ、多くのアラン・J・パクラ作品で知られるシネマトグラファー、ゴードン・ウィリスがかつてこう言った、「シネマトグラファーは"visual psychiatrist"(視覚/映像精神科医)。技術的な事は一度学んだら全て捨ててしまえ」。ベルナルド・ベルトルッチ監督のシネマトグラファーのヴィットリオ・ストラロは「シネマトグラフィーは哲学的要素を大いに含む」と言い、またスピルバーグのシネマトグラファーであるヤヌシュ・カミンスキーは「作品の中における色の選択、現像方法、レンズの選択など、その全てにおいてそのシネマトグラファーの人生の体験が、無意識的に反映される」と。

僕のフィルムスクール時代の恩師、オースティン先生が常々言っていた事が、「技術的アプローチは二の次だ。まずはスクリプトを暗記するまで何度も読み、自分が演じるのだと思ってライティングのアプローチをしなさい。それがシネマトグラファーの最初の仕事だ」と。

Takさんに憧れてアメリカに渡って、出会うまで11年かかった。今年一気に二本の作品で一緒させてもらったが、Takさんと仕事出来るのも、ひょっとしたら最後かも知れない。貴重な体験を今後活かせるよう、学んだ事を大切に心の中に仕舞っておきたい。それから、ラスティ始めとするライティングチーム、Takさんの作品で雇ってくれ、若輩者の僕を可愛がってくれるベテラン"叔父貴"たちにも感謝したい。来年も宜しく!


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<<叔父貴たち。右端がチーフのラスティ。ラスティのクレジットは「羊たちの沈黙」の他、古くは「ゴッドファーザー」、「グロリア」(オリジナル版)、「ランボー」、「恋人達の予感」、「星に想いを-I.Q.」、「フィラデルフィア」、「身代金」、「マイ・ルーム」、「ボーン・アルティメイタム」、「アジャストメント」等々と錚々たるクレジット。>>

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<<愉快な仲間達、トラックで騒ぐ。>>

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
少女が夢見るジャニーズはちょっと古いかも?(年代がバレちゃうね^^)現代は嵐かしら?少女時代??(私も年代がバレバレだね^^)
でも11年目もあっという間の月日でしたよね。幸運にも今まで出会った人達に感謝だよね!
rosy-daisy
2011/12/13 11:34

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